【マーケティングにおけるコンテンツの二次活用】わずか7.2%の実施率の中で、リード獲得1,000件を達成したAIプロダクト開発企業の戦略とは
コーレ株式会社様

コーレ株式会社
コーレ株式会社は、グローバル展開のAIプロダクトを開発している会社です。また、国内の企業にはAIを活用して業務効率化や新規事業開発、ブランド戦略の強化を実現できるよう支援しています。単にAIを導入するだけでなく、新規事業の企画・運営を支援するなど、実務に直結するサポートを提供しています。
今回は、調査リリース導入の決め手や導入後の変化について、代表取締役である奥脇さんにお話を伺いました。
導入の背景
ーー導入前に感じていた課題や、それまでの施策について教えてください。
奥脇さん:
当時は”ブランディング強化”が課題でした。
その中で、これまでは主にオフラインの施策に力を入れていました。たとえば渋谷スクランブル交差点のビジョン広告や、駅構内の看板広告、展示会やカンファレンスのスポンサーなど、ベンチャー企業としてはかなり積極的にリアルの場に投資していました。実物として”残る”施策は、印象に残るインパクトを作れるため、話題にもなりやすく、二次利用もしやすいという点も魅力でしたね。
ーーこれまでオフライン施策やキャッチーな打ち出しを重視されていたとのことですが、今回オンライン施策である調査リリースを取り入れたのはなぜですか?
奥脇さん:
大きかったのは、”手堅い施策をやりたい”という想いです。これまでの看板広告やビジョン広告は”楽しい施策”で話題づくりには向いていましたが、もっと長期的な信頼感や説得力のある打ち出しも必要だと感じていまして。
調査データはWeb上にも残りますし、メディア露出にもつながりやすいので、新たなブランディング手法として取り入れる価値があると考えました。
ーー調査リリース以外にも、検討していたブランディング施策はありましたか?
奥脇さん:
SNSやウェビナーも考えましたが、最初から「まずは調査でアセット(資産)をつくる」と決めていました。SNSやウェビナーはあくまで「箱」であり、基となる独自の一次情報(ファクトデータ)がないと、どうしても内容が薄くなってしまうからです。これまではクライアントワークが中心で、「自社でこういう取り組みをしました」と打ち出せるものが少なく、事例紹介などの発信のたびに許可を取る必要があったりと動きづらさもありまして。
薄い内容のウェビナーを開催しても意味がないので、まずは自社で使える”生のアセット”をしっかり積み上げることが大事だと考えました。
そのうえで「手堅く、後々いろいろな施策に展開できるもの」を考えたとき、調査リリースが最も適していると感じました。
【Market Data】企業の自社アセットへの懸念
自社のアセットにどのような悩みや懸念を感じている企業が多いのでしょうか。

調査の結果、最多の悩みは「発信ネタの枯渇」でした。さらに、44.2%の企業が「差別化・独自性が出ない」、30.4%が「守秘義務で事例公開が難しい」と回答しています。多くのBtoBマーケターが、自社の強みを証明する「独自の武器」を自力で作れない停滞期にあることが分かります。
コーレ株式会社様が抱えていた課題は、業界共通の普遍的な課題の1つだと明らかになりました。
導入の決め手
ーー弊社を選んだ決め手や魅力に感じたポイントはありましたか?
奥脇さん:
費用面や、データもまるっと二次利用ができる点なども魅力でしたが、何よりスピード感やスムーズさが大きかったですね。施策を決める際にかなりスピード感を重視しているのですが、「来月やりたい」といった要望に対応していただいたり、こちらが追加で質問や希望を出すと、全体構成の提案をしてもらえたりして、より良いデータ取得につながるようなアドバイスもいただけました。提案内容の精度やデータのクオリティも高く、安心して進められました。
【Market Data】コンテンツ発信までのスピード感
スピード感などの対応力が決め手として大きかったとのことですが、自社でコンテンツを作成する際に費やす期間について調査を行いました。

導入事例やホワイトペーパーなど、どのアセットを構築するにも約半数の企業が「1ヶ月以上」の期間を要しており、自社リソースでのスピード確保には限界があるのが実態です。自社完結での制作には膨大な工数がかかるため、外部委託には単なる「代行」ではなく、自社リソースを上回るスピードと、不足している専門性を補完する一貫した支援体制が強く求められているようです。
導入後の変化・成果
ーー調査リリース導入後の反響や成果はいかがでしょうか?
奥脇さん:
約1年間で累計1,000件の問い合わせを獲得し、成約にもつながる大きな反響がありました。これはプレスリリース経由だけの数字で、これまでの施策と比べても圧倒的に高い成果でした。その中から実際に成約につながったクライアントもいらっしゃいますね。
ーーリード獲得以外で、今回の調査リリースを通じて感じられた成果や気づきはありましたか?
奥脇さん:
リードが多く取れたことで、営業戦略の重要性に改めて気づきました。獲得したリードの中には、AIの使い方に関する相談のような問い合わせも多く、成約につながらない結果に終わってしまうこともあったため、BtoB営業やコンサル的な対応に頼るのではなく、プロダクトそのものの魅力で勝負する方針に切り替えました。
結果として、今回の施策は販売戦略や事業戦略の基盤となり、戦略を決める際の社内での議論もスムーズになり、事業戦略に役立つ成果を得られました。
ーーありがとうございます。リード獲得や事業戦略の決定にもつながった調査リリースの施策だったということですが、特に反響が大きかった配信テーマや時期はありますか?
奥脇さん:
「”AIでいいや”が8割超!『2025年最新・企業の生成AI利用実態』から見る企業の人員削減の意向とは?」(実際のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000037237.html)は特に反響が大きかったです。ZIP!やABEMAヒルズなどのメディアにも取り上げられ、専門家として意見を求められる機会もありましたね。
また、シャドーAIに関するテーマも大きな反響がありました。(実際のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000037237.html)当時は「シャドーAI」という言葉自体が世間ではもちろん、業界でもそこまで使われていなかったため、先行して資料を発信したことで、業界内で「信頼できる良質な資料を出す会社」として認識されるようになりました。
資料が業界内でデータを引用されていると聞くこともあり、その影響力をより実感しました。
【Market Data】コンテンツ発信後の成果や二次利用
コーレ株式会社様では、調査リリースからのリード獲得や、その後の営業資料などの活用など導入後の動きも活発ですが、他社での自社での発信を通した成果や活用について伺いました。

コンテンツ公開後の実態として、38.6%が「すぐに内容が古くなる」、34.5%が「活用シーンがなくお蔵入り」と回答。「数ヶ月後も安定的にリードを創出できている」企業はわずか15.7%に留まります。コーレ株式会社様が実現した「1年後も営業資料として活用され、リードを生み続ける」状態は、統計的にも極めて高い資産価値を証明しています。
ーー導入によるブランディングや二次利用のしやすさはいかがでしたか?
奥脇さん:
堅実なブランディングの目的はしっかり達成できたと思っています。二次利用もしやすく、営業資料としてもとても使いやすかったです。過去のプレスリリースと比べても、反響の大きさは明らかに違いましたね。
BtoB向けでは、営業担当者のトークに活用したり、資料ダウンロードページへの誘導に役立てたりしています。課題認識を促す説得力の高い資料として活用でき、資料を投影しながら説明を補足するだけで、相手側から自然に質問や関心が生まれるため、無理に話を展開する必要がなく、商談をスムーズに進めやすかったです。その結果として、商談の進行や営業効率の向上にもつながりました。
【Market Data】コンテンツの二次活用率はわずか7.2%

調査の結果、「複数のチャネルで積極的に使い回せている」企業はわずか7.2%という実態が浮き彫りになりました。
調査データは全て調査をとった会社に帰属するため、自由な活用が可能です。コーレs株式会社様では自社主導で100%コントロール可能な「調査データ」をアセット(資産)に選んだことで、営業資料、広告、メディアPRへと即座に、かつ徹底的に二次利用を完遂したことが成果にもつながったと考えられます。
今後の展望
ーー調査リリースをどのようにクライアントへの提案やアセット構築に役立てていきたいですか?
奥脇さん:
弊社として現在は、BtoB向けの定期発信はあまり行っていませんが、クライアントには積極的にプッシュしていますよ。
具体的には、実績やAIO(AI Overviews)の情報を中心に、「これをやらないと損ですよ」という形でプッシュしています。
通常の事業会社がマーケティング力を高めたい場合、人材やノウハウの話だけでは特徴を出しにくいことも多いと思います。そこで、独自データを活用することが大きな強みになり、短期間でアセットを作れる点が重要です。調査リリースは、このアセット構築を最短で実現する手段の1つだと考えています。
ーー御社の今後の展望や注力したい分野について教えていただけますか?
奥脇さん:
グローバルBtoC市場に注力していきます。市場規模が非常に大きいため、ここを狙っています。また、現在開発しているデスクトップ常駐型のAIツール※1も注力している1つです。通常、AIを使う際はコピーして貼り付け、出力を待つ、また画面を切り替えるといった手間がありますが、このツールは画面上の複雑な資料や図もそのまま解析でき、瞬時に内容を把握できます。
※1デスクトップ常駐型のAIツールについて
IrukaDark
IrukaDarkは、PC上の文章や画像、コード、図表などあらゆる情報を、選択してショートカットキーを押すだけで瞬時に解説してくれるデスクトップAIアシスタントです。別のブラウザやアプリに切り替える必要がなく、その場で内容を理解できるため、プログラミングやデータ分析、学習、調査、ドキュメント作成など幅広い作業を効率化します。
また、コピーしたテキストは自動で履歴として保存され、よく使うフレーズやコードはスニペットとして登録可能です。さらに、自然言語で指示するとAIが適切なターミナルコマンドを生成し、安全に実行できるため、複雑な操作も簡単かつ効率的に行えます。
サービスの詳細はこちら:https://irukadark.com/
このように、作業効率を向上させるサービスはレッドオーシャンかもしれませんが、ユーザーが直面する「目に見えにくい不便さ」を解決できる点が強みです。今後はよりグローバル市場も見据えて、積極的に展開していきたいです。