
SNSの普及や価値観の多様化により、プロモーションの手法は進化を続けています。話題を集めた面白い事例は、認知拡大だけでなく企業の姿勢や魅力を伝える力もあります。この記事では、国内外の面白いプロモーション事例をジャンル別に紹介します。

SNSの普及や生活者の価値観の多様化により、プロモーションのあり方は日々変わり続けています。プロモーションは、商品やサービスの魅力を伝えるだけでなく、企業の姿勢やブランド価値を伝えるためにも欠かせない存在です。
面白いプロモーションを実施したいものの、なかなか具体的な企画が思いつかなかったり、本当に世の中に受け入れられるのか不安に感じたりする方もいるのではないでしょうか。
この記事では、国内外の企業や自治体が実際に行い注目を集めた、面白いプロモーションを紹介します。話題を呼んだ背景や成功のポイントを、企画立案に活かしてみてください。

商品やサービスが優れていても、その魅力が正しく伝わらなければ消費者の心は動きません。そこで重要になるのがプロモーションの存在です。
プロモーションは、企業が伝えたい価値やメッセージを効果的に届けるための手段であり、ブランディングや認知拡大、購買行動の後押しなど多くの役割を担います。
近年はSNSや動画プラットフォームの発展により、ターゲットに響く表現や企画が求められるようになりました。消費者の関心を引き付けるには、単なる広告だけでなく面白さや共感といった感情に訴える工夫が欠かせません。

面白いプロモーションを企画するには、実際に注目を集めた企業の事例を知ることが近道です。ユニークな発想やターゲットの心を掴む仕掛けは、どのように生まれたのでしょうか。
ここでは、話題性と効果を両立させた国内企業のプロモーション事例を5つ紹介します。
キリンビールは、若年層との接点を強化することを目的に、SNSを活用した参加型のキャンペーンを実施しました。「#イインダヨ」と投稿し30分以内に公式アカウントから返信がなければ、商品が当たるという「鬼ごっこ形式」のユニークな企画です。
短時間で多くの反応を促す仕掛けが話題を呼び、SNS上での拡散やブランドの親しみやすさ向上につながりました。双方向のやり取りを通じて、参加したくなる仕組みを作ったことが成功のポイントと言えるでしょう。
伯方塩業は、長年親しまれてきたCMフレーズ「は・か・た・の・しお」の2代目声優を一般公募するキャンペーンを実施しました。X(旧Twitter)上で募集を行い、応募者が自ら声を投稿する形式で、多くの参加と拡散を促しています。
ユーモラスで懐かしさを感じさせるテーマが話題となり、若年層への認知拡大にもつながっています。オープンな募集形式により、自然な巻き込みを生んだことが成功のポイントと言えるでしょう。
明治は「きのこの山」と「たけのこの山」のどちらが人気かを問う国民大調査を2020年に実施しました。専用サイトでの投票やSNS投稿を通じて参加できる形式で、約30万人が投票に参加しています。
特設サイトには選挙風の演出も施され、話題性とユーモアを兼ね備えた仕掛けが注目を集めました。ファン同士の対立構造をうまく活用し、ブランドへの愛着を深めたことが成功のポイントと言えるでしょう。
参考:きのこの山・たけのこの里 国民大調査2020 特設サイト|株式会社 明治
ロッテは、過去に発表された「雪見だいふく」シリーズの中からもう一度食べたい味を投票で決める「平成の雪見だいふく復刻総選挙」を2019年に実施しました。
平成にちなんだ24種の中から1位を決定する形式で、特設サイトやSNSを通じて参加を呼びかけ、多くのファンの声を集めています。結果1位に選ばれた「抹茶味」が復刻販売され、話題性と購買促進の両面で大きな成果を上げています。
ユーザーの記憶や感情に訴え、自然な巻き込みを生んだことが成功のポイントと言えるでしょう。
ユニクロは、ライブ配信を通じて商品紹介や購入を可能にする「UNIQLO LIVE STATION」を実施しました。リアルタイムでスタッフとコミュニケーションを取れて、商品の詳細やスタイリング提案を行うことで、ユーザーエンゲージメントを高めています。
この取り組みは、年間視聴者数が1,000万人を突破するなど、消費者との新たな接点を作り出し、ブランドの親近感や信頼性を向上させることに成功しています。
リアルタイムでの双方向コミュニケーションを通じて、消費者の購買意欲を高めたことが成功のポイントと言えるでしょう。
参考:UNIQLO LIVE STATION 楽しみ方ガイド|ユニクロ

ユニークな発想で注目を集めたプロモーションは、国内だけでなく海外にも数多く存在します。SNSや動画などのデジタル手法に加え、社会的メッセージやブランドの個性をうまく表現した企画が特徴です。
ここでは、海外で話題となった面白いプロモーション事例を紹介していきます。
レゴグループは、2019年より「Rebuild The World ― 創造力が、世界を変える」というグローバルなブランドキャンペーンを展開しました。
このキャンペーンは、レゴブロックを通じて子供から大人まで創造力を解き放ち、無限の可能性を引き出すことを目的としています。この取り組みは、レゴブロックが育む創造力や問題解決能力を強調し、ブランドの価値向上につながっています。
遊びを通じて創造力を育むというメッセージが、多くの共感を呼んだことが成功のポイントと言えるでしょう。
参考:Rebuild The World ― 創造力が、世界を変える|レゴグループ
バーガーキングは、ブラジルにおいて壊れてしまったPCパーツや小型ゲーム機とワッパーを交換できるキャンペーンを2024年に実施しました。これは家電リサイクル協会との共同企画で、世界ビデオゲームデーに合わせて24店舗で展開されたものです。
本来捨てるしかない壊れた電子機器を店舗に持ち込むことで、無料でワッパーがもらえる仕組みで、ゲーム好きの若年層を中心に大きな反響を呼んでいます。
環境意識とエンタメ要素をうまく掛け合わせたことが、話題性とブランドの好感度向上につながったと言えるでしょう。
参考:バーガーキング
IKEAイギリスは、睡眠の質を向上させることを目的とした「眠りの処方箋キャンペーン」を実施しました。このキャンペーンでは、専門家による睡眠に関するアドバイスや、個々のニーズに合わせた寝具の提案を行っています。
また、店内にリラックスできるスペースを設けて、来店者が実際に商品を試せる環境を提供しました。これにより、IKEAは単なる家具販売だけでなく、顧客の生活の質向上をサポートするブランドとしての地位を確立しています。
顧客の健康と快適さに焦点を当てた取り組みが、ブランドの信頼性と好感度を高めたと言えるでしょう。
参考:IKEA
ハイネケンは、ブラジルで都市の持続可能性をテーマにした「Green Your City」プロジェクトを展開しました。再生可能エネルギーの活用を広げる取り組みの一環として、リオデジャネイロのバーに太陽光でビールを冷やす広告看板を設置し、注目を集めています。
また、全国のバーやレストランにも再生可能エネルギー導入を推進しています。環境意識の高まりとブランド価値向上を同時に実現したことが成功のポイントと言えるでしょう。
参考:Brazil announces impact business ecosystem|HEINEKEN
Spotifyは、2016年から毎年12月に「Spotify Wrapped」というキャンペーンを実施しています。この取り組みでは、ユーザーがその年に最も聴いたアーティストや楽曲、ジャンルなどのリスニングデータをまとめ、発表しています。
これらのデータはSNS上を中心に広く拡散され、Spotifyのブランド認知度向上につながっています。個々の音楽体験を振り返る楽しさと、共有を促す仕組みが成功のポイントと言えるでしょう。

ここまではSNSやWebを活用したプロモーション事例を紹介してきましたが、街なかなどで開催されるリアルイベントにも高い効果があります。実際に足を運んでもらうことで、より強く印象を残せたり、地域やブランドへの親近感を育めるのが特徴です。
ここでは、話題を呼んだ国内の面白いイベントプロモーション事例を紹介します。
香川県は、ポケモンの人気キャラクター「ヤドン」とのコラボレーション企画「ヤドンパラダイス」を展開し、地域活性化を図っています。特産品とのコラボやラッピング電車の運行、マンホールアートの設置など、県内全土を巻き込んだプロモーションが話題となりました。
また、ヤドンをテーマにした公園の開園など、現地に足を運びたくなる仕掛けも随所に盛り込まれています。地域の魅力をキャラクターの力で引き出したことが、成功のポイントと言えるでしょう。
参考:香川県×ヤドン「ヤドンパラダイス」第3弾を展開|PR TIMES
北海道では、人気漫画「ゴールデンカムイ」と連携したスタンプラリーが開催され、観光促進を図っています。このイベントは、道内の主要都市や観光地に設置されたポスターのQRコードを読み取ることで、限定のスマホ用壁紙を取得できます。
また、SNSでの投稿キャンペーンや特定の体験プログラム参加者へのオリジナルグッズプレゼントなど、多彩な特典が用意されました。これらの取り組みは、観光客に新たな旅の楽しみを提供し、地域の魅力の再発見につながっています。
参考:ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!|集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
新潟の新津新光商店街協同組合は、商店街全体をスゴロクの盤に見立てた「にいつ商店街鉄道スゴロク」というユニークなイベントを実施しました。参加者はサイコロを振り、出た目に沿って各店舗を訪問します。
各店舗では、クイズやじゃんけんなどの課題が用意されており、これらをクリアしながらゴールを目指します。ゴールした参加者には景品が当たる抽選会への参加権が与えられました。
普段商店街を利用することが少ない親子連れの参加者が多く参加し、商店街の良さを再認識してもらうことに成功しています。商店街全体を巻き込んだゲーム形式のプロモーションがポイントと言えるでしょう。
岐阜県高山市で毎年春と秋に開催される「高山祭」は、日本三大美祭の一つとして知られ、豪華な屋台や伝統行列が国内外からの注目を集めています。
祭りでは、からくり人形の演舞や、提灯で彩られた夜の屋台巡行など、非日常の体験が観光客を魅了します。高山市はこの伝統的な祭りを活用し、海外向けにも積極的なプロモーションを展開してきました。これにより、観光誘致と地域経済の活性化に成功しています。
伝統文化に現代的な視点を加えて発信したことが、継続的な集客につながったと言えるでしょう
青森県弘前市で開催される「弘前さくらまつり」は、弘前公園を中心に毎年多くの観光客でにぎわう春の一大イベントです。公園内には、約2,600本の桜が咲き誇り、ライトアップや屋台などの出店も相まって、県内外からの来場者を魅了します。
近年では、SNSや動画による情報発信にも力を入れており、より幅広い層への認知拡大にも成功しました。地域資源を最大限に活用し、継続的な発信で魅力を高めていることが成功のポイントと言えるでしょう。

プロモーションにはさまざまな手法がありますが、その中でも最近特に多くの企業に採用されているのが「漫画」を取り入れたプロモーションです。親しみやすく、ストーリー性を持たせやすい漫画は、共感を呼びやすく情報の定着にもつながりやすいのが特徴です。
ここでは、企業や行政が実際に取り組んだ漫画プロモーションの事例を5つ紹介します。
ハイジュエリーブランドのTASAKIでは、創業70周年を記念して、藤本タツキ氏の人気漫画「チェンソーマン」とのコラボジュエリーを発表しています。チェンソーを模したペンダントや、キャラクター「パワー」をイメージしたネックレスなど、全7種類の限定アイテムを展開しています。
ポップアップイベント限定で販売され、描きおろしのビジュアル展示も話題を呼びました。異なるカルチャーを融合させ、新たな顧客層との接点を生んだことが成功のポイントと言えるでしょう。
参考:TASAKI
内閣府は、2022年4月1日の成年年齢引き下げに伴い、人気アニメ「東京リベンジャーズ」とタイアップした啓発キャンペーンを実施しました。
このキャンペーンでは、作品のキャラクターが登場するテレビCMやWeb動画を通じて、成年年齢の引き下げにより新たに可能となることや、注意点を若年層に向けて分かりやすく伝えています。
これにより、難しいルールを分かりやすく若年層に伝えることに成功しています。人気作品の世界観を活かしつつ、重要な社会的メッセージを効果的に伝えたことが、注目を集めたポイントと言えるでしょう。
参考:東京リベンジャーズ、18解禁新成人たちへエール/内閣府政府広報成年年齢引下げキャンペーン PR動画|moviecollectionjp|YouTube
IBD(炎症性腸疾患)の治療薬を開発・提供するヤンセンファーマは、疾患への理解を深めてもらうため、人気漫画「はたらく細胞」とのコラボ漫画を公開しました。腸内の炎症をキャラクター化し、IBDの仕組みや治療の重要性を分かりやすく伝える内容となっています。
この特別編は特設サイトで配信され、SNSや医療機関でも広く活用されました。専門的なテーマを身近に感じられる工夫が評価され、患者やその家族をはじめ、幅広い層から支持を集めています。難しい内容を視覚的に伝えたことが成功のポイントといえるでしょう。
参考:ヤンセンファーマ
パナソニックは、自社のメンズグルーミング製品「ボディトリマー」のプロモーションとして、漫画「左ききのエレン」とのコラボを実施しました。主人公・朝倉光一を中心に、現代男性が抱える美容や身だしなみに関する悩みをテーマにした、オリジナルストーリーが展開されています。
漫画はWebメディア「オモコロ」で公開され、SNSでも話題を集めています。共感性の高いストーリーとリアルな悩みに寄り添うメッセージが、若い世代の男性層を中心に、多くの反響を呼びました。
製品の機能だけでなく、使う意味を丁寧に伝えたことが指示を集めたポイントといえるでしょう。
参考:パナソニック「ボディトリマー」が人気漫画『左ききのエレン』との初コラボをスタート!|PR TIMES
冷凍食品や水産加工品を幅広く展開する食品メーカーのマルハニチロは、自社の冷凍食品ブランド「WILDish」の認知拡大を目的に、ユニークな擬人化プロモーションを実施しました。
商品をモチーフにした6人のキャラクターを登場させ、それぞれに設定や性格を与えることで、ブランドの世界観を分かりやすく伝えています。この企画は、Z世代を中心にSNSで拡散され、キャラクターの人気投票やグッズ展開にまで発展しています。
商品の魅力をキャラクターに乗せて届けることで、単なる食品プロモーションにとどまらない新しいファン層との接点を生み出せています。漫画プロモーションの強みをしっかりと活かせた事例と言えるでしょう。

ここまで、さまざまなプロモーションの成功事例を紹介してきましたが「面白い」と感じさせる施策には、共通するポイントがあります。単に奇抜なアイデアや有名なコンテンツと組み合わせるだけでは、人の心は動かせません。
ここでは、受け手の記憶に残り、話題として広がっていくようなプロモーションを設計するためのポイントについて解説します。
プロモーションが人の心に残るかどうかは、ストーリー設計にかかっています。自分ごとのように感じられる共感性や、予想を裏切る意外性があると、自然と興味が引かれます。
商品の機能だけを伝えるのではなく、その背景にある思いや課題、ユーザーの感情に寄り添った物語を描くことが、記憶に残るきっかけになります。
どれほど優れたプロモーションでも、知ってもらえなければ意味がありません。SNSでの拡散を前提に設計することで、より多くの人に届けることが可能になります。
思わずシェアしたくなるビジュアルや言葉、ハッシュタグや参加型の仕組みなど、拡散のきっかけを用意しておくことがプロモーション成功のカギを握ります。
世の中の関心が高まっているタイミングに合わせて展開することで、プロモーションの注目度は一気に高まります。社会的な話題や季節イベント、流行しているコンテンツなどと絡めることで、自然な形で人々の会話に入り込めます。
今、何が求められているかを見極める視点が欠かせません。
プロモーションに参加したり、実際に体験できる仕組みがあったりすると、ユーザーとの距離が一気に縮まります。受け身の情報発信だけでなく、コメント、投稿、投票、ゲームなどを通じて自分ごと化されることで、印象にも残りやすくなります。
関与度の高い経験は、自然な拡散やブランドへの愛着にもつながり、長期的なファンを獲得することも可能です。

PRIZMAは、PRとコンテンツ制作のプロが集結した漫画プロモーションの専門チームです。提携するクリエイターは総勢200名以上、累計フォロワー数は1,000万人を超えています。制作実績は7,000本を超え、業界・目的に応じた最適なクリエイターのアサインが可能です。
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