カテゴリーエントリーポイントとは?成功事例・作り方・調査方法を徹底解説! 

2025.03.12

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カテゴリーエントリーポイントとは、商品やサービスを市場で認知させるための考え方です。新規顧客を獲得し、競争力を高めるうえで重要な役割を果たします。本記事では、その具体例や作り方、成功事例を紹介し、効果的な活用方法を解説します。

カテゴリーエントリーポイントとは、商品やサービスを市場に定着させるための重要な考え方です。特定の分野で認知を広げ、選ばれる存在になるための仕組みとも言えます。新しい市場を開拓したり、競争優位を築いたりするうえで欠かせません。

しかし「その調査方法やマーケティングでの活かし方がよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。この記事では、カテゴリーエントリーポイントの具体例や作り方、調査方法について解説していきます。

カテゴリーエントリーポイントとは

カテゴリーエントリーポイントとは、特定の商品やサービスを思い出すきっかけとなるシチュエーションのことです。たとえば「仕事の合間にエネルギー補給をしたい」「週末に家族と特別な食事を楽しみたい」など、人々が何かを求める瞬間にブランドが自然と思い浮かぶ仕組みを指します。

ここでは、カテゴリーエントリーポイントの具体例と作り方、BtoBビジネスでの活用法について解説します。

カテゴリーエントリーポイントの具体例と作り方

カテゴリーエントリーポイント(CEP)を確立するには、まずターゲットがどのような場面で消費やサービスを必要とするかを把握することが重要です。例えばカフェチェーンなら「朝の出勤前に手軽にコーヒーを飲みたい」フィットネスジムなら「デスクワークの疲れをリフレッシュしたい」といったシーンを想定できます。CEPを作る際のポイントは、主に3つあります。

・ターゲットの行動パターンをリサーチする

・そのシーンで自社の商品やサービスがどう役立つかを明確にする

・広告や販促活動で一貫したメッセージを届ける

適切なCEPを確立することで、消費者が特定のタイミングでブランドを思い出しやすくなり、購買につながる確率が高まります。

BtoBにおけるカテゴリーエントリーポイントの重要性

BtoBにおいてもCEPは重要な役割を果たします。企業が製品やサービスを選ぶ際、多くは課題やニーズが発生した瞬間に候補を検討します。

たとえば、製造業では「設備に定期メンテナンスを依頼したい」、IT企業では「業務の自動化を進めたい」といった場面が考えられます。この時に、最初に思い浮かぶブランドになることが大切です。

BtoBでCEPを確立するには、ターゲット企業がどのような状況でサービスを必要とするかを分析し、それに合わせた情報発信を行うことが鍵になります。成功事例の共有、課題解決に関するコンテンツの提供、展示会を活用することで、特定の状況で自社が自然と思い出される環境を作りましょう。

カテゴリーエントリーポイントを増やすメリット

カテゴリーエントリーポイントは、新規顧客の獲得やブランドの認知向上に必要不可欠な要素です。また、CEPの数を増やせれば、さらにさまざまなメリットがあります。

ここでは、CEPを増やすことで得られる具体的なメリットについて解説します。

顧客層が広がる

カテゴリーエントリーポイントを増やすことで、今までアプローチできていなかった層にもブランドが届きやすくなります。たとえば、健康食品を販売する企業が「ダイエットしたい人」だけでなく「仕事が忙しく栄養が偏りがちな人」にも訴求することで、新たな市場を開拓できます。

また、多様なシチュエーションでブランドが想起されることで、特定のターゲット層に依存せず、幅広い消費者にリーチできるのもメリットです。季節や流行に左右されやすい商品であっても、異なる用途や新しい使い方を提案することで、年間を通じた安定した需要を生み出せます。

ブランドが馴染みやすく売り上げアップにつながる

消費者が特定の状況でブランドを思い出す回数が増えると、自然と親しみを感じるようになります。「何度も目にするブランドは信頼できる」という心理が働き、購買のハードルが下がるためです。

たとえば、文房具メーカーが「オフィスで使う筆記用具」という認識だけでなく「家庭学習にぴったりのペン」としてもプロモーションを行えば、学生層にも浸透しやすくなります。

こうした取り組みを重ねることで、ブランドが生活の中に溶け込み、結果として売上の向上につながります。

複数の戦略を立てられるようになる

カテゴリーエントリーポイントが多いほど、マーケティング戦略の幅も広がります。異なるシチュエーションごとにプロモーションを展開することで、効果的にターゲット層へアプローチできるようになるためです。

たとえば、カフェチェーンが「朝の通勤途中に手軽に飲めるコーヒー」としてでなく「午後のリラックスタイムにぴったりのデザートと一緒に楽しむコーヒー」としてもCEPを確立できれば、時間帯ごとの集客戦略も立てやすくなります。

また、競合と差別化を図る戦略も立てやすくなるでしょう。特定の市場だけに依存せず、複数のターゲット層を想定することで、経済の変動やトレンドの変化にも柔軟に対応できるのが強みです。

BtoBブランディングにおける成功事例

カテゴリーエントリーポイントの効果的な活用方法を学ぶには、実際の成功事例を参考にすることが大切です。ここでは、2つの成功事例について解説します。

東海バネ工業:「ばね探訪」で築いた強固な顧客基盤

東海バネ工業株式会社は、金属バネの製造を手がける企業です。同社は2008年にオウンドメディア「ばね探訪」を開設し、取引先企業のモノづくり現場を取材・紹介する記事を多数掲載しています。

このメディアの特徴は、自社製品の宣伝ではなく、顧客企業の取り組みに焦点を当てている点です。これにより、顧客にさまざまなCEPのイメージを与えることに成功しました。以降、新規顧客の獲得に成功しており、取引先との信頼関係強化にも役立っています。

株式会社タニタ:健康志向のブランディング戦略

株式会社タニタは、体重計などを提供する企業として知られています。しかし、従来の「体重を測るとき」だけではブランドの想起の機会が限られていました。そこで、タニタは消費者が日常的に健康を意識するシーンを増やし、カテゴリーエントリーポイントを拡大する戦略を採用します。

まず、健康的な食事をサポートする「タニタ食堂」を展開し「健康的に食事をしたい」と思うタイミングでの連想を目指します。また、社員食堂のメニューをもとにレシピ本を出版し「家庭で健康的な食事を作りたい」場面でも連想してもらうことに成功しました。

さらに、企業向けの健康支援サービスを提供することで「職場の健康管理」を考える場面にもブランドの接点を広げています。これにより、製品の売り上げ向上だけでなく、新たな市場の開拓にも成功しています。

カテゴリーエントリーポイントの注意点

カテゴリーエントリーポイントを確立することで、ブランドの認知度向上や市場での競争力を高められます。しかし、戦略を誤ると逆効果になることもあります。

ここでは、カテゴリーエントリーポイントをマーケティングに取り入れる際に、注意すべきポイントを解説します。

認知度が薄く広くなってしまう可能性がある

カテゴリーエントリーポイントを増やそうとしすぎると、ターゲット層が広がる一方で、どのCEPでも強いイメージを持ってもらえなくなり、ブランドの印象がぼやけてしまう可能性があります。

たとえば、スポーツ向けの商品を展開している企業が「日常生活」「ビジネスシーン」「アウトドア」といった異なる状況での訴求を試みたとします。この場合、訴求力が足りないと、結果としてどの市場にも強く定着できないことがあるため注意が必要です。

この問題を避けるには、次々とCEPの確立を目指すのではなく、ブランドの核となるメッセージを明確にし、主要なものに優先順位をつけることが大切です。

ブランドの軸がぶれる可能性がある

カテゴリーエントリーポイントを拡張しすぎると、ブランドの方向性が定まらなくなるリスクがあります。たとえば、高級スキンケアブランドが「手軽な価格で誰でも使える」と訴求し始めると、従来の高級感を求める顧客層の信頼を失う可能性があります。

ブランドの軸を保つためには、新しいカテゴリーエントリーポイントを検討する際に、自社のブランドイメージや価値観と一致しているかを慎重に判断することが大切です。

また、既存の顧客が求める価値を損なわないためにも、メッセージの一貫性を維持することを意識しましょう。

市場調査や競合分析を事前に行い的確な戦略を立てる

カテゴリーエントリーポイントを適切に設定するには、ターゲット市場のニーズや競合の動向を正しく把握することが大切です。市場調査を行わずに新しいエントリーポイントを設定すると、想定していたターゲット層に訴求できず、効果のない施策になってしまう可能性があります。

たとえば、新たに「働く女性向け」のカテゴリーエントリーポイントを狙った商品を展開する場合、実際の市場ニーズを調査せずに進めると、競合がすでに強いポジションを築いている市場に後発で参入するリスクがあります。

このような失敗を避けるために、アンケート調査や競合分析を行い、どのシチュエーションで自社の商品が選ばれる可能性が高いのかを明確にしておくことが大切です。

カテゴリーエントリーポイントを正しく活用しよう

カテゴリーエントリーポイントとは、消費者が特定の商品やサービスを思い出すきっかけとなるシチュエーションのことです。これを適切に活用することで、顧客層の拡大やブランドの浸透、売上向上といったメリットが得られます。

その一方で、ターゲットが広がりすぎてブランドの軸がぶれたり、認知が薄まるリスクもあるため注意が必要です。

効果的に活用するためには、市場調査や競合分析を行い、的確なエントリーポイントを見極めることが重要です。そのうえで、一貫性のあるブランディングやターゲットに適した施策を実施し、ブランドの魅力を最大限に活かしましょう。


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