メリットの多いプレスリリースとは?広告との違いや魅力的な書き方を解説

近年は、ソーシャルメディアの普及により、オンラインサイトやSNSでリアルタイムに情報発信できるようになりました。一方で、誰でも簡単に発信できるため、情報の信頼性が重視されるようになっています。

この状況を受けて「プレスリリース」に力を入れる企業が増えてきています。聞いたことはあるものの「広報効果の特徴や、広告との違いがよく分からない」という人もいるでしょう。

この記事では、プレスリリースとは何なのか、他の広報活動との違いや活用メリットを中心に解説していきます。プレスリリースの書き方、作業リソースが足りない場合の対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

プレスリリースとは企業がメディアに向けて発表する公式文書のこと

プレスリリースとは、企業や団体がメディア向けに発表する「公式文書」のことです。各メディアの関係者が、ニュース性や面白さを感じたものが取り上げられ、一般消費者に報道される仕組みです。

自社のターゲット層ではなく、各メディア関係者向けに文書作成することが、他の広報活動との主な違いと言えるでしょう。プレスリリースは記事として報道しやすいように、事実に基づいた簡潔かつ明確に書かれています。

ちなみに、名前が似ている「ニュースリリース」は、メディア関係者だけでなく、一般消費者に向けても公開する文書のことです。両者に大きな違いがあるわけではなく、同義語として使用されています。

プレスリリースと広告の違いは広告費の有無

広報活動の1つである「広告」も、メディア関係者に自社サービスや製品を紹介してもらう仕組みです。プレスリリースと広告の主な違いは以下の通りです。

企業が重視する「情報の信頼性」では、プレスリリースの場合、第三者の視点が加わるため、信頼性の高い情報として読まれやすくなります。広告は、消費者が「宣伝」であることを理解しているため、信頼性が生まれにくいと言えるでしょう。

どちらが良いというわけではなく、両者の特徴を理解したうえで上手に使いこなすことが大切です。

プレスリリースを発信するメリット

プレスリリースの概要や広告との違いについて解説してきましたが、上手に活用することで以下のようなメリットがあります。

  • 企業やサービスに対する信頼性が高まる

  • メディア露出が増えて企業やサービスの認知度が上がる

  • 低コストで広報効果を得られる

  • SEO効果を得られる

なぜこのようなメリットを得られるのか、プレスリリースの仕組みを交えながら解説していきます。


企業やサービスに対する信頼性が高まる


プレスリリースは、第三者であるメディアを通じて報道されることで、消費者からの信頼性を得やすくなります。メディアによる報道は「客観的で中立的」と見られがちですが、企業による発信は「宣伝やマーケティング目的」として捉えられることが多いです。

また、新聞やテレビといったメディアは、長年培ってきた信頼があります。各メディアの支持層からは特に高い評価を得やすいと言えるでしょう。繰り返しメディアで取り上げられることで、ブランドイメージの向上にも繋がります。


メディア露出が増えて企業やサービスの認知度が高まる


プレスリリースの内容にニュース性があり面白い内容であれば、テレビ・新聞・ラジオ・オンラインメディアといった、さまざまなメディアで報道されます。

他の広報活動とは異なる媒体で取り上げられることで、これまで認知されていなかったターゲット層にまで企業やサービスを宣伝できます。前述した通り、各メディアには支持層が存在するため、多くの人から信頼も得られます。

報道に対する反応が良い場合、メディアにとっても大きなメリットとなるため、今後の情報も取り上げてもらいやすくもなります。


低コストで広報効果を得られる


プレスリリース記事は、広告のように宣伝費を支払って掲載してもらうわけではないため、低コストで広報効果を得られます。各メディアの読者に共感してもらえれば、SNSなどを通じて情報をシェアしてもらえるため、短時間で一気に認知度が高まる可能性もあります。

狙ったメディアに必ず取り上げてもらえるとは限らず、予想ほどリーチが延びない可能性もあるものの、コスパの良い広報手段と言えるでしょう。

各メディアで取り上げられた記事は、コンテンツとして掲載後も残り続けます。


SEO効果を得られる


プレスリリース記事がWebメディアで取り上げられたり、関連情報がSNS上でシェアされたりすることでSEO効果も得られます。具体的な基準は明確にされていないものの、一般的に以下のような仕組みで効果が得られます。

  • 検索エンジンから評価を得ている各メディアで自社サイトのリンクが設置されることにより、バックリンク(被リンク)が獲得できる。

  • ブランド名やキーワードが各メディアで使用されることで、検索順位の改善に繋がる。

  • 各メディアのコンテンツが残り続けるため、関連キーワードでネット検索した際に上位表示される可能性がある。

1記事だけでなく複数のプレスリリース記事が掲載されることで、さらにSEO効果は高まります。SEO効果により企業の公式サイトや運営メディアが上位表示されるようになれば、認知度が上がり、売上向上にも繋がるでしょう。

プレスリリースを発信するデメリット

プレスリリースにはさまざまなメリットがある一方で、記事を書く前に知っておくべきデメリットも存在します。具体的な内容は以下の通りです。

  • 必ずメディア露出に繋がるとは限らない

  • 意図する内容で取り上げられるとは限らない

  • 消費者との関係を築きにくい

メリット・デメリットについて理解できていれば、状況に応じた最適な広報手段を判断しやすくなります。上記3つのデメリットについて解説していきます。


必ずメディア露出に繋がるとは限らない


プレスリリース記事は、掲載費を支払うわけではないため、必ずメディア露出に繋がるとは限りません。メディア担当者が記事内容に面白さを感じない場合、ニュースとして取り上げてもらえないためです。

取り上げられたとしても、ごく一部のメディアだけの掲載となり、予想していたほどの広報効果を得られない可能性があります。全く取り上げられなければ、コストばかりがかさんでしまうため、魅力的な記事の書き方について理解しておく必要があります。

リソースがない場合は、プレスリリース記事の執筆や配信のみ、専門業者に外注するといった方法も検討してみましょう。


意図する内容で取り上げられるとは限らない


プレスリリースを確認したメディア関係者は、各社の視点や基準に基づいて改めて記事を作成していきます。プレスリリース作成時に強調したポイントがそのまま取り上げられるとは限りません。

意図していない方向性で情報が伝わると、ブランディング活動に悪影響が出てしまう恐れがあり、最悪の場合、消費者の誤解や混乱を招く可能性もゼロではありません。

既に公表している情報があれば内容に相違がないか確認し、プレスリリース作成の際には、記入ミスに注意しましょう。記事の中で他社の調査データなどを参考にする場合は、使用許諾を得たうえで必ずファクトチェックを行うようにします。


消費者との関係を築きにくい


プレスリリースは、第三者である各メディアによって間接的に情報発信されます。企業やサービスの認知度は高められるものの、直接消費者と対話できるわけではないため、良好な関係を築くための手段としては適していません。

消費者との関係構築を重視したい場合は、イベント開催やソーシャルメディアでの情報発信がおすすめです。

プレスリリースをきっかけに消費者との関係を築きたい場合は、記事の下部に公式サイトやSNSサイトのURLを貼り付けましょう。リンクだけではアクセスしてもらえないため、リンク先を明確にしておくようにします。

メディアに取り上げられるプレスリリースの書き方

ここまで解説してきた通り、プレスリリースはメディア関係者に向けて作成するため、オウンドメディアで消費者向けに発信する記事とは書き方が異なります。

メディア関係者に「記事として取り上げたい」と思ってもらうことが大切です。具体的には、以下のポイントを意識するようにしましょう。

  • タイトルとリード文で内容が理解できるようにする

  • 結論から始まる文章で難しい専門用語は避ける

  • 形容詞を避けて数字で根拠を示す

  • 50文字前後の文章、120文字前後の改行を意識する

上記4つのポイントを意識することで、誰でも上手なプレスリリース記事を執筆できるようになります。オウンドメディアなどでも活かせる内容ですので、参考にしてみてください。

タイトルとリード文で内容が理解できるようにする

プレスリリースの構成箇所の中で最も重要なのが「タイトル」と「リード文」です。初めに目につく箇所であり、インパクトが弱ければ最後まで読んでもらえません。

タイトルは25〜35文字を目安に、記事の内容が伝わるようなキーワードを意識しましょう。短すぎても長すぎても記事の概要が伝わりにくく「読みたい」と思ってもらえません。

タイトルに興味をもった人が次に読むのがリード文です。記事の概要について200〜300文字程度で端的に伝えましょう。結論から述べて何が言いたいのか伝わりやすくします。

抽象的な内容を避けるには「5W2H」を意識しましょう。具体的な金額など数字を取り入れることで説得力が増します。


結論から始まる文章で難しい専門用語は避ける


プレスリリース記事の失敗例で多いのが、全てを伝えようとし過ぎてしまい、長々とした文章になってしまうことです。

「結論から書く」ことを意識したうえで、1文の文字数は50文字前後を意識し、長くとも70文字くらいに抑えるようにします。文章を考えるのが苦手な場合は「PREP法」を意識してみましょう。

プレスリリース記事は、企業や製品を指示している人が読むわけではありません。市場ニーズなどの根拠を示す場合は、難しい専門用語を避けて誰でも理解できる内容を心掛けましょう。


形容詞を避けて数字で根拠を示す


新製品などを紹介する際には形容詞による表現を多用しすぎないようにしましょう。「画期的な・魅力的な・非常に優れた・革新的な」といった表現は、根拠がなく説得力に欠けます。

なぜ画期的なのか、根拠を示しましょう。製品の需要などをアピールする場合は、関連実績や市場調査などのデーターを用いることでイメージしやすくなります。


50文字前後の文章、120文字前後の改行を意識する


文章の文字数は50文字前後、120文字前後での改行を意識するようにしましょう。1分の文字数が長くなりすぎると、何が言いたいのか伝わりにくくなり、改行がなければ読みにくくなってしまいます。

Webサイト制作などを行うツアーオンライン株式会社によると、スマホでWebコンテンツを見ている人の割合は、全体の8割を占めるとされています。

記事を作成する際は、パソコン画面だけでなくスマホ画面でもチェックするようにしましょう。パソコン画面で右クリックし「検証」を選択することでスマホ画面の見え方を確認できます。

プレスリリースの各構成や例文に関しては、下記記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。

【テンプレート付き】プレスリリースの書き方や例文を紹介

プレスリリース配信は外注もおすすめ

プレスリリース配信を検討しているものの「他の広報活動もあり人手が足りない」という企業も少なくありません。過去に配信した経験がなくノウハウがないというケースもあるでしょう。

このような場合におすすめするのが「プレスリリース配信の外注」です。広報分野に特化した専門業者に外注することで、プレスリリース配信を効率良く進められます。

各企業の状況に応じてプレスリリースの記事作成や配信作業など、一部の業務のみ依頼することも可能です。ノウハウがない場合は戦略立案やコンサルティングにも対応しています。

自社スタッフがプロジェクトに参加することで、プロのノウハウを学べるといった魅力もあります。プレスリリースの外注に関しては、下記記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。

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